2016年 04月 22日
未来館リニューアル式典 |
今週の火曜日には、日本科学未来館のリニューアル式典に行きました。私が科学監修を務めた3次元ドームシアター映像作品「9次元からきた男」も、水曜日から一般公開が始まりました。
左の写真は、右から、9次元からきた男 = T.o.E.役の俳優のジェームス・サザーランドさん、私、監督の清水崇さん、教授役の俳優のヨシダ朝さん、その助手役の俳優の岡安旅人さん、ビジュアル・ディレクターの山本信一さん。もう一人助手の役をなさった橘ろーざさんは、ご都合のため参加できませんでした。
未来館のスタッフの方からは、
「館内のスタッフからも9次元のチームは本当にいいチームだねという言葉を沢山頂き、改めて、皆さんの人柄含め、素晴らしいプロジェクトになりましたこと、感謝申し上げます」
とのお言葉をいただきました。私も楽しく仕事ができました。よい作品ができてよかったです。
未来館7階の食堂では、特別メニューとして、右の写真にある「9次MEN(麺)」が登場しました。「すべては‘ひも’で出来ている」ということで、T.o.E.をそうめんにしたそうです。緑色の薬味で、「開いた弦」と「閉じた弦」が表現されています。真ん中の絵も食べられます。
謎の男 T.o.E. をモンブランクリーム、抹茶クリーム、黒蜜がけフレークで表現した「9次元からきたクリームパフェ」と組み合わせても、1000円でおつりがくる値段設定になっています。
多くの方々に、楽しんで学んでいただけると嬉しいです。
式典での私のあいさつの原稿を貼っておきます:
リニューアル式典挨拶
今回監修の仕事をさせていただいて、未来館の使命は、スポーツの世界のオリンピックの意義に通じるものがあると思いました。古代ギリシアのオリンピアを発祥の地とするオリンピックでは、人間の身体能力と意志の力の頂点が競われます。フェアプレーの精神のすばらしさを伝え、スポーツへの関心を高め、世界の人々の心と体の健康を促進することも、オリンピックの目的の一つとされています。
未来館も、人類の能力の頂点を示す場所です。しかし、その能力とは、身体能力ではなく、科学の力です。科学の力でこの世界を理解し、それを応用したイノベーションで豊かな未来を作る。その頂点を体験できる、いわば知のオリンピアです。
今回の映像作品では、私たちが、この広大な宇宙をどこまで解明したのか、その最新の成果をお見せします。
今から400年前にガリレオ・ガリレイは、宇宙に望遠鏡を向けて宇宙の窓を開きました。これによって科学革命が起き、私たちは科学の力によって宇宙の姿を理解できるようになりました。
宇宙の姿がどのようなものであって、その中で自分たちがどのような位置にあるのか、という問いを発する生物というのは、私たちが知る限りでは人間しかいません。今回の映像作品では、この問いに、現代科学の力でどこまで理解が進んでいるのかをご紹介します。
ミクロな世界の素粒子物理、宇宙のはじまりから現在にいたる進化の歴史、さらには、宇宙のはじまりの謎を解明しようとする超弦理論まで、最先端の研究成果を、30分でわかりやすく伝えることは容易ではありませんでした。しかし、清水監督やビジュアル・ディレクターの山本信一さんをはじめとする映像クリエータの皆さんは、これまでにない斬新な映像表現によって、これを可能にしました。
小学生から、お台場にデートでいらしたカップル、現役の社会人から、引退された方まで、様々な方々に、様々な形で楽しんで学んでいただける作品になったと思います。科学的内容については、私が保証しますので、安心してご覧ください。オリンピックが、競技を通じてフェアプレーの精神を教えるように、リニューアルされた未来館は、日本の将来を担う若い人々に科学の素晴らしさを伝え、国民の科学リテラシーの向上に、さらに貢献していくことでしょう。
ご協力させていただき、ありがとうございました。
by PlanckScale
| 2016-04-22 08:49









