2016年 07月 13日
アスペン物理学センターの所長 |
日曜日から、コロラド州のアスペン物理学センターに来ています。今日開かれた理事会で、所長に選出されました。
アスペン物理学研究所は、物理学者に研究に専念できる環境を与え、自由な発想のもと、分野の垣根を超えて議論することで新たな研究の方向性を生み出すことを目的として、1962年に設立されました。
どこの大学にも属さず、物理学者がボランティアで運営しています。私は2003年に会員になり、2011年からは理事としてお手伝いしてきました。
私の所長就任については、Kavli IPMUもプレスリリースを出してくださいました。
⇒ Kavli IPMUのプレスリリース
所長になると仕事も増えますが、幸い、Caltechが授業や学内委員会の負担を減らしてくださったことで、相殺されて、Kavli IPMUでの活動には影響しません。私がアスペンに初めて行ったのは1989年で、以来30年近く毎年のようにアスペンに来て、そこでひらめいたアイデアから数多くの研究成果を得ることができました。
そのおかげで私の研究人生は豊かなものになりました。
最近では、物性物理学者の押川正毅さんとの共同研究はアスペンで始まりました。
また、K3の楕円種数がマチュー群M24の表現と関係するという「マチュー月影」を、江口徹さんと立川裕二さんとで発見したのも、アスペンでした。
文献検索をすると、私の論文の謝辞でアスペン物理学センターに感謝をしている論文は、26本もありました。
所長をさせていただくことで、恩返しをする機会をいただいたと思っています。
そういえば、講談社科学出版賞をいただいたブルーバックス『大栗先生の超弦理論入門』を校了したのもアスペンでした。
刊行記念にアスペンで撮影したビデオを貼っておきます。
by PlanckScale
| 2016-07-13 14:08









