2016年 11月 01日
トポロジカルな相転移 |
先々週の月曜日には、 物質のトポロジカルな相転移やトポロジカルな相の理論的発見に対し今年度ノーベル物理学賞受賞者に選ばれたダンカン・ハルデーンさんと、東京大学物性研究所の押川正毅さんと鼎談をしました(左の写真)。鼎談の記録は、カブリIPMUのニュースレターに掲載される予定です。
せっかくの機会なので、『週刊ダイヤモンド』の連載「大人のための最先端理科」の11月5日号掲載の第19回記事でも、トポロジカルな相転移の解説をしました。
この連載のテーマは「宇宙論」ですが、物質の新しい性質を明らかにした重要な発見なので、社会人の教養として知っておく価値があると思い、話題に選びました。編集部の付けてくださったタイトルは、「ノーベル物理学賞受賞の理論 「トポロジカルな相転移」とは」
この『週刊ダイヤモンド』の記事は電子版でご覧いただくこともできます。
先々週の後半には、ニューヨークでサイモンズ財団の年次総会に出席しました。私は、2012年にサイモンズ研究賞をいただき、財団から研究支援を受けているので、毎年の年次総会にも参加しています。総会では、数学や物理学の様々な分野の刺激的な話題を聞くことができるので、毎年楽しみにしています。
10月のはじめに、ボストンで開かれたアメリカ芸術科学アカデミーの入会式に出席して、"Book of Members"に署名したときの写真が送られてきましたので、貼っておきます。先週からノーベル物理学賞選考委員長をなさったラース・ブリンクさんがCaltechに滞在されているので、私が所長をする理論物理学研究所と、Caltech科学史・科学哲学グループの共催で、ノーベル賞の歴史と現状についてのセミナーをしていただきました。
右が、セミナーの後の夕食会の様子。左がブリンクさんで、中央はCaltechの科学史教授のジェッド・ブッフワルドさんです。ノーベル物理学賞、化学賞、医学生理学賞では、各々受賞者は3名までとなっています。しかし、最近はLHCによるヒッグス粒子の発見や、LIGOによる重力波の直接検出など、多数の研究者が関わる重要な成果も現れています。一方、ノーベル平和賞では、国際赤十字や国境のない医師団、気候変動に関する政府間パネルなどといった組織への授賞もありました。
そこで、質疑の時間には、物理学賞でもそのような可能性があるのかについても話題になりました。
by PlanckScale
| 2016-11-01 14:17









