2018年 08月 07日
アスペン、IPMU、Bootstrap 2018 |
翌週の火曜日、7月11日にはコロラド州のアスペン物理学センターで理事会があり、私は所長なので、週末にはアスペンに飛ぶ必要があったからです。
ところが、7月4日ごろに、アスペンの近くで山火事が起き、連邦政府が大規模な消火活動を行うために、アスペン空港が閉鎖になってしまいました。
沖縄の台風を逃れたと思ったら、コロラドで山火事とは。
理事会では重要な議題があり、私の出席が必要だったので、日曜日にデンバーに飛び、レンタカーで5時間。ロッキー山脈の分水嶺を超えて、アスペンに到着しました。
アスペンで2泊。
左の写真は、アスペン物理学センターの紹介記事が掲載されているライフスタイル誌『アスペン・ピーク』です。春ごろにインタビューを受けたのですが、よい記事にまとめてくれました。
無事、火曜日の理事会で司会を務めた後は、そのままレンタカーで5時間かけてデンバーに。
ところが、デンバー空港の近くで火事があって大渋滞。何とか夜の飛行機に間に合い、デンバーからロサンゼルスへ。
ロサンゼルス空港で1泊して東京に飛び、IPMUの評価委員会の金曜日の現地視察に参加できました。
東京で2泊。
土曜日の飛行機でロサンゼルスに戻りました。
そこで、今年は Caltech で Bootstrap 共同研究グループの大きな会議が開かれることになったのです。100名以上の参加があり、Caltechの研究室は、世界各地から集まった研究者であふれていました。Bootstrap 夏の学校@Caltech の講義ビデオは、ウェブでも見ることが見ることができますので、この方面の研究に興味のある人はご覧ください。
Bootstrapは、共形の場の量子論の相関関数を計算する方法です。1970年代にアレキサンダー・ポリヤコフさんが提案し、2次元の共形の場理論では重要な成果が得られてきました。しかし、3次元以上ではあまり役に立たないのではないかと考えられてきました。
ところが、10年ほど前に、スラバ・リチコフさんたちにより、高次元の理論でもBootstrapの方法が有効であることが明らかになってきました。
特に、ディビッド・シモンズ‐ダフィンさんとディビッド・ポーランドさんによる3次元イジング模型の計算では、イジング模型の臨界指数が精密に計算できるようになり、威力が示されました。
一昨年からは、サイモンズ財団の資金援助によって Bootstrap 共同グループが立ち上がり、昨年から Caltech の助教授になったシモンズ‐ダフィンさんもその中心メンバーの一人です。
そこで、今年は Caltech で Bootstrap 共同研究グループの大きな会議が開かれることになったのです。100名以上の参加があり、Caltechの研究室は、世界各地から集まった研究者であふれていました。Bootstrap 夏の学校@Caltech の講義ビデオは、ウェブでも見ることが見ることができますので、この方面の研究に興味のある人はご覧ください。
by PlanckScale
| 2018-08-07 09:03











