2018年 08月 10日
暗黒エネルギーの状態方程式 |

先日のブログでは、スワンプランド問題についての新しい予想に関する私の論文が、雑誌「サイエンティフィック・アメリカン」で紹介されていたと書きましたが、今日は、サイモンズ財団のオンライン誌「クォンタ・マガジン」に取り上げられていました。
記事のタイトルは「暗黒エネルギーは弦理論と矛盾しているかもしれない」となっていますが、これは誇張で、私たちの論文は、暗黒エネルギーが宇宙項である可能性に疑問を投げかけたものです。
宇宙の加速膨張のメカニズムを理解するためには、暗黒エネルギーのエネルギー密度と圧力とを関係づける状態方程式が重要になります。特に、
(圧力)= -(エネルギー密度)
となる場合を宇宙項と呼びます。一般には、パラメータ w を使って、
(圧力)= w ×(エネルギー密度)
となることも考えられます。宇宙項になるのは、w = -1 の場合です。
今後10年の間に計画されている宇宙の精密観測で、この w の値が精密に分かると、暗黒エネルギーが宇宙項かどうかが決めるだろうと思います。
「クォンタ・マガジン」の記事には、私のインタビューも掲載され、私が12-13年前から研究しているスワンプランド問題を踏まえた記事にしていただけました。
この記事も、また、そのまえの「サイエンティフィック・アメリカン」の記事も、6月に沖縄で開催した Strings 2018 から話が始まっています。私たちの論文が、ちょうど Strings 2018 の初日に発表になったからです。
よろしければご覧ください。
by PlanckScale
| 2018-08-10 12:48









