今日は帰宅後に、米国の大統領選挙の第1回目の討論会の様子を観ました。共和党のロムニー候補が攻撃的にてきぱきとポイントをくり出してくるのに対し、民主党候補のオバマ大統領の受け答えはまわりくどく、大学の先生のような印象でした。オバマ大統領の説明も、よく聞くと重要な点をきちんと押さえているのですが、こういう討論ではロムニーのほうが上手かったという評価になるのでしょうか。
* * * * * * *
ところで、英国の教育専門誌の『タイムズ・ハイヤー・エデュケーション』が世界の大学ランキングを発表して、Caltechが昨年に続いて1位になっていました。
昨年1位になったときには、学長が「来年はあまり期待しないように」と言っていたので、2年続けて1位になって驚きました。
オックスフォード大学とスタンフォード大学が同列2位。以下、ハーバード大学、MIT、プリンストン大学、ケンブリッジ大学、ロンドンのインペリアル・カレッジと続き、私が以前に教鞭を執っていたカリフォルニア大学のバークレイ校とシカゴ大学は各々9位と10位でした。
東京大学は、アジア地域で昨年に続いて1位をキープしていました。
このようなランキングは、評価の仕方によって順番がいかようにも変わるので、どれだけ意味のあるものかわかりませんが、大学にとっては、研究者や学生の勧誘、資金確保などに影響があるので、無視しきれないものです。
* * * * * * *
また話は変わりますが、10月26日(金)と27日(土)に開かれる東京大学柏キャンパスの一般公開の一環として、「重力とは何か」と題した一般講演を行います。
「重力とは何か」
日時: 10月27日(土) 12:30-13:30
場所: 1階大講義室
講師: 大栗博司
概要: 私たちを地球につなぎとめている重力は、宇宙を支配する力でもあります。重力の謎は宇宙そのものの謎と深くつながっており、その研究は現在、ニュートン、アインシュタインに続き、第三の黄金期を迎えています。 相対論の世界から、ホーキングのブラックホールパラドックス、そして、最新の超弦理論について解説します。
また、この講演に続いて15:10-15:40には、同キャンパスの図書館メディアホールで、カブリIPMUの村山斉機構長が「「宇宙にぎゅっと詰まった謎の粒子:ヒッグス」と題した一般講演を行います。
「宇宙にぎゅっと詰まった謎の粒子:ヒッグス」
日時: 10月27日(土) 15:10-15:40
場所: 柏図書館メディアホール
講師: 村山 斉
概要: 今年7月4日に発表になり、日本の新聞でも各社一面トップで取り上げた「ヒッグス粒子と見られる」新粒子の発見。1964年に予言され、1984年から実験の構想を練り、2001年から装置を作り始め、多くの日本人も含め世界中から1万人以上の人たちの努力で実現した「世紀の大発見」です。ここまで多くの人々と労力をかき立てたものは何だったのか。そもそも「ヒッグス粒子」とは何か。この発見で何がわかったのか。特に中高生を対象にお話します。
当日は、つくばエクスプレス柏の葉キャンパス駅から、無料シャトルバスを運行するそうです。
詳しくは、こちらをご覧ください。⇒
柏キャンパス一般公開